イエスより愛をこめて
森を思い描いてごらん。青々と茂った、吸い込まれるような森を。中に足を踏み入れてあたりを見渡すと、以前に自然の中で感じたことのある、あの感嘆の念が押し寄せてくると思っていたけれど、どういうわけか今回は、鳥のさえずりが聞こえず、木々にそよぐ風も吹かず、小川のせせらぎも聞こえてこない。あるのは静寂だけで、動きも生気もない。森の中にいるけれど、これだと、壁にかけた絵を見るのでもいいくらいだ。
さて、もう一度同じ情景を思い描いてみよう。今度は、あなたの期待していたものが全てそこにある。明るくさえずる鳥の声、さらさらと流れる小川、木の葉のそよぐ音、髪をなびかせるそよ風、雨の後の森の匂い、ひんやりと漂う霧、苔に覆われた足元の小径。 ![]()
この二つの森の対比は、わたしについて知っていることと、実際にわたしを知っていることとの違いのようだ。単にわたしについて聞いたり読んだりすることと、わたしと直接、個人的な関係を持つこととの違いだ。前者に活気はないが、後者は活気に満ち、興奮と命と愛にあふれている。前者には心を動かすものはないが、後者はあなたの五感を満たす。前者はあなたをより良い人間にしてくれるかも知れないが、後者はあなたを成熟した人間にする。
わたしの愛は、いつでもあなたを待っている。あなたもこの森に足を踏み入れて、わたしがあなたのために用意しているものを経験してみてはどうだろうか。あなたは、祈り一つでわたしに近づける。ただ心を開けば、わたしはそこにいるのだ。
Image of Jesus by Mina Atef via Behance. Used under Creative Commons Attribution-NonCommercial 4.0 International License. Text copyright Activated magazine; used by permission.
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19世紀初頭、[北アメリカにおいて]クリスマスはほぼ廃れていました。例えば、タイムズ紙は1790年から1835年の間、クリスマスについて一度も触れていません。
1600年代にアメリカへ移住した人の多くは清教徒(ピューリタン)という厳格なプロテスタントの一派で、彼らはクリスマスがカトリックの祝日であり、祝うべきではないと信じていたのです。そのため、20世紀に入るまでの200年以上、アメリカのほとんどの人はクリスマスを祝うことがなく、祝われたとしてもひっそりと行われました。 オリバー・クロムウェル時代のイギリスでも、クリスマスは祝われていませんでした。しかし、クロムウェルの死から2年後の1660年、禁止令が解かれて、クリスマスは再び祝日に定められました。それでも、1600年代半ばから18世紀末までの約150年間、クリスマスは現代の私たちがしているようなやり方で祝われてはいませんでした。現在の祝い方の多くが始まったのは、ヴィクトリア朝になってからです。いったい何がきっかけだったのでしょうか。それは、1人の作家がクリスマスを主題に物語を書いたことに大いに起因しています。 ![]()
1843年、イギリスの小説家チャールズ・ディケンズ(1812-1870)が『クリスマス・キャロル』を発表したのです。最初のクリスマスであるキリスト生誕の物語は別格として、『クリスマス・キャロル』は今までで最も人気があるクリスマス物語の1つでしょう。この中編小説の中で、チャールズ・ディケンズがクリスマスの理想の形として描いたものが、現代の私たちが思い浮かべるクリスマスの原型となっています。クリスマスツリーやキャロル、夕食や家族の集い、そしてプレゼント交換など、ちびっこティムの家族が祝うクリスマスの様子がそんなにもありありと描写されているので、それがイギリスのほとんどの家庭での祝い方だったのだろうと思うかもしれません。けれども、そうではなかったようです。少なくともこの小説の発表時には。
ブルース・フォーブスは、あるラジオ番組のインタビューで、このように語っています。「『クリスマス・キャロル』に書かれたことを読んだり聞いたりする時、私たちは当時のクリスマスの姿を見ているのではありません。私たちが見ているのは、こうあってほしいとディケンズが望んだクリスマスなのです。」 ディケンズ研究家のジョン・ジョーダンによると、19世紀初頭のイギリスには多くの失業者がいたそうです。「そんな悲惨な時代にあって、[ディケンズは]いわば産業革命の負の効果に対抗する力としての役割を果たすのが、クリスマスであると考えました。」というわけで、当時の祝い方に満足せず、より良いクリスマスの姿を生み出したチャールズ・ディケンズは、大いに感謝されるべきなのです。 あなたにとって特別な意味を持つクリスマスの祝い方を自由に編み出せばいいということです。愛の気持ちを込めて、愛する人たちのために何か素敵なことをしてみませんか。そうすれば、最高のクリスマスの祝い方ができることでしょう。 |
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